答えてもらえるアンケートの質問の作り方
多くのアンケートが無視されるのは、質問が読む人に作業を求めているからです。速く正直な答えが集まる2択の質問を作る6つのルール。
答えが集まらないアンケートの多くは、内容に興味を持たれなかったのではありません。 質問が、読む人に手間をかけさせたのです。スクロールしている人がいちばんやりたく ないのが、その手間です。
2択という形式はかなり厳しい制約です。「その他」も自由記述もなく、説明の余地もない。 しかしその制約こそが本質で、他人に考えさせる前に、自分が何を聞きたいのかを決めさせて くれます。
1. ひとつのことだけ聞く
いちばんよくある失敗は、ひとつの質問で2つのことを聞いてしまうことです。
新しい価格で3月にリリースすべきですか?
3月にリリースしたいが価格は据え置きたい人は、この質問に答えられません。価格には賛成 だが4月がいい人も同じです。数字は返ってきますが、その数字には意味がありません。 ひとつの結果の中に、まったく別の2つの対立が隠れているからです。
分けてください。まず時期を聞く。次に価格を聞く。
2. 2つの選択肢を本当に排他的にする
両方を望むのが自然な選択肢なら、結果はノイズです。
| 弱い質問 | 良い質問 |
|---|---|
| コーヒーかケーキか | コーヒーか紅茶か |
| デザインを良くするか、文章を良くするか | 金曜にリリースするか、月曜にするか |
| 登録の流れを改善すべきか | 登録画面を先に直すか、検索を先に直すか |
右側にはトレードオフがあります。左側が測っているのは、だいたい「今おなかが空いて いるかどうか」です。
3. 違いを最初に置く
人は最初の数文字を読んで、参加するかどうかを決めます。両方の選択肢が同じ言葉で 始まっていたら、その注意を何にも使わなかったことになります。
「ロゴのアイコンを左に置いた案」と「ロゴのアイコンを右に置いた案」ではなく、 **「アイコン左」と「アイコン右」**と書いてください。
4. 欲しい答えを匂わせない
誘導的な質問が集めるのは情報ではなく、同意です。
決済画面をようやく直すべきか、壊れたまま放置すべきか
誰も「壊れたまま」には投票しません。何も学べていないどころか、褒め言葉にコストを 払っただけです。どちらが勝っても構わないと思える書き方をしてください。そう思えない なら、それは質問ではなく許可を求める行為です。
5. 聞く相手に合わせる
同じ決定でも、相手によって書き方は変わります。チームは「第3四半期のナビ改修」で 通じますが、顧客には通じません。とくに一般公開する質問は、前提知識ゼロで意味が 通る必要があります。実際にそういう形で誰かのタイムラインに届くからです。
6. 締め切りを書く
締め切りのないアンケートは、少しずつしか答えが集まらず、盛り上がる瞬間が来ません。 今夜締め切るアンケートには一気に票が集まり、結果が出て、決定に至ります。締め切りは 事務的な話ではなく、意見を結論に変える装置です。
公開前のチェックリスト
質問を一度読み返して、こう自問してください。
- 決めたいことはひとつだけか
- 両方を選びたくなる人はいないか
- 違いは最初の数文字に現れているか
- どちらが勝っても納得できるか
- 前提を知らない人に伝わるか
- 締め切りはあるか
6つすべてを満たしていれば、質問の仕事は終わりです。あとは数えるだけです。
結果で終わらせる
聞く目的は、悩むのをやめることです。票が集まったら、何をどう決めたのかを伝えて ください。結果に反する決定をしたときも同じで、それはまったく問題ありません。 アンケートは決定の材料であって、決定の代わりではないからです。
具体的な質問例は2択の質問集と どっちを選ぶ質問集にまとめています。作り方の 全体の流れはアンケートの作り方をどうぞ。
試してみますか。アンケートを作って、質問を人の前に置いてみてください。 30秒ほどで終わります。